アルゼンチン料理 エスコバール

アサードとは

南米の伝統肉料理アサードについて

アサード(Asado)とは肉の塊を炭火でじっくりと焼くアルゼンチンのBBQ料理です。 “Asado”はスペイン語で「焼く」という意味で、料理の名前でもあります。

アサードの起源

アサードは、アルゼンチンやウルグアイのパンパと呼ばれる草原地帯で牧畜を中心に生活をしていた「ガウチョ」と呼ばれる牧童達(アメリカのカウボーイと似ています)が始めました。

ガウチョ

ガウチョ達は地面に穴を掘り、焼いた石と牛一頭を入れ、土で蓋をして蒸し焼きにしていました。これがアサードの始まりと言われています。

今日のアサードはパリージャと呼ばれる専用の網で塊肉やチョリソー(スペイン語でソーセージ)などを炭火で焼いたBBQ料理のことです。

アサード専用の網 パリージャ

調理法は、豪快・シンプル。まさに男の料理!

肉の塊に豪快に岩塩をふりかけパリージャにどーん!と置くだけ。あとは炭火でじっくりと焼き加減を見ながら仕上げます。
出来上がったアサードはそのまま食べたりチミチュリなどのサルサを付けて食べたりします。

アサード

アルゼンチンではアサードを料理するのは男性と決まっていて、「アサドール」と呼ばれています。

アサドールにはそれぞれこだわりがあり家庭、レストランによって焼き方やサルサの味付けなど様々です。シンプルだからこそ奥が深い料理です。

アサードはアルゼンチン人にとって料理以上の文化

アルゼンチン人はこのアサードが大好きです!
大人はもちろん、子供でも平気で500gくらいペロッと食べちゃいます。
僕がアルゼンチンに行ってアサードを食べた時は「やっぱり日本人はあんまり食べないね。」なんて言われたりしました。
僕自身お肉好きですし結構食べる方なのですが…。

アルゼンチンの人達はこの伝統料理をとても大切にしています。
誕生日やお祝い事にはもちろん、毎週日曜日には家族や大切な友達と一緒にアサードパーティーをするのが習わしです。
単なる料理としてだけではなく、人と人を繋ぐ機会や場としても使われていると感じました。

人を繋ぐきっかけにもなるアサードは、アルゼンチン人にとって料理以上の文化だと言われています。

皆さんにも是非このアサードを大切な人達と一緒に味わっていただけたらと思います。
その際は南米のビールやワイン、マテ茶を片手にお忘れなく。

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